ダビド・ビジャが語るヴィッセルと
自らの挑戦「チームに自信がある」

  • 高村美砂●取材・構成 text by Takamura Misa
  • 説田浩之●撮影 photo by Setsuda Hiroyuki

――後半は、とくに相手に引かれて守備を固められたなかで、思うように好機を見出せませんでした。チームとして、相手の堅守を打ち破るために必要だと感じたことがあれば教えてください。

「単純にポジショニングやマークを外す動きの質も追求しなければいけないし、相手に対して焦(じ)れることなく、僕たちがチャレンジしている"ゲームをコントロールすること"を前提としたサッカーをやり続けることも必要だと思います。そして、早い時間に得点を奪うこと。それによって、ゲームの中で変化することはたくさんあるはずなので、そこは狙っていきたいです」

――クラブからは「J1でふた桁得点」を狙える選手として、ビジャ選手に白羽の矢を立てたと聞いています。"ゴール"という部分で目標にしている数字はありますか。

「もちろん、より多く(得点を)取れるに越したことはないですが、サッカーは個人でするものではなく、チームスポーツです。そういう意味では自分が何点決めるかより、ヴィッセル神戸が目標を達成するために必要なゴールをできるだけたくさん決めたいと思っています」

――FWとして常日頃から意識していることがあれば教えてください。

「普段から常にいいトレーニングをして、いい状態を保ち、集中を欠かさないこと。それによって、常にチャンスを逃さない自分であることを意識しています。

 FWというのは、DFからチームが組み立て、運んできたボールをゴールに結実する役割を任されているポジションです。だからこそ、仲間が運んできてくれたボールが無駄にならないように、常に集中力を保っておかなければいけないし、練習でも、試合でも、常にそういった状態を自分に作り出しておけるかが、ゴール数にも影響を与えると思っています」

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