ヴィッセルの西大伍が断言。
今季の見どころは「僕です!」

  • 高村美砂●取材・構成 text&photo by Takamura Misa

 プレシーズンでは、3-3-3-1をベースに流動的にフォーメーションを変化させながら戦ってきましたが、(フアン・マヌエル・)リージョ監督の考え方はすごく面白いなと思います。ただ、このフォーメーションを機能させるには、どのポジションに入る選手にも頭のよさが求められるし、チームの総合力も求められますからね。それぞれの選手がもっと状況を感じて動けるようになれば、面白くなるはずですが、今はまだまだその部分での課題が多いです。

 それを機能させるには、僕自身は、もっと監督の言うことを聞くところと、聞かないところのバランスが大事だと思っていますが、正直、今はまだチーム全体が監督のもとでサッカーをしている時間がそう長くはないので、言うことを聞くことに終始するのは仕方がない部分もあるのかな、と。僕も最初はそうしでした......今はもうやめたけど(笑)。

 やめたというか、リージョ監督の考え方は理解したので、それをもとに自分のプレーをすればいい、という考え方にすでに切り替わっています。そんなふうに時間が経つにつれて、個々がいい割り切りを持ってプレーするようになれば、チームとしても機能するはずだし、個々のよさも消さずに戦えるのかな、と思います。

 でも、その辺は安心してください。僕のコンディションさえ上がれば、チームもきっといい感じになっていくと思います。

自分がチームを変える
姿を見てもらいたい

 ということで、今年のヴィッセル神戸の見どころは......僕です!

 大丈夫? こんなこと言う選手、います(笑)? でも本気で、僕がチームを変える姿を見てもらいたいと思っています!......と、自分にプレッシャーをかけて、どんどん責任感を与えて、言い訳をしないようにしているんですけど(笑)。でも、これまでのサッカー人生でもずっとそうしてきたし、その積み重ねで今の自分があるんだとも思っています。

 それに、クラブが僕を獲得したのは、リージョ監督がやろうとしているサッカーを、よりスムーズに表現するためでもあると思うんです。というのも、監督がやろうとしているサッカーって、教えればできるものではないと思うから。

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