山口蛍がヴィッセル神戸への移籍を決断した真相「自分を解放したい」 (4ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text by Takamura Misa
  • 説田浩之●撮影 photo by Setsuda Hiroyuki

 今シーズンの目標は、例年どおり、まずはケガなく1年間試合に出続けること。また、チームの目標である"アジア"を獲るためには、天皇杯優勝かリーグ戦で上位に食い込んでいくしかAFCチャンピオンズリーグ(ACL)への出場権を獲得できないので、そこを明確に見据えてやっていきたい。

 そのうえで、この先の将来には日本代表への復帰も当然描いています。今回のアジアカップを見ていても、ああいう舞台で戦っている日本代表選手の姿を素直に羨ましいとも思いますしね。ただ、あくまでも代表というのは自分の所属チームでの活躍の先にあるものなので、ヴィッセルに加入したばかりの今は、「まだ何も見えていない」というのも正直な気持ちです。

 ですが、ここでいいパフォーマンスを示せれば、自然と自分の気持ちとしても「戻りたいな」って思いが湧いてくるはずなので。現時点では、とにかくヴィッセルでやるべきことをやって、チーム、個人としての結果を求めていきたいと思っています。

 ちなみに、新しいユニフォームは......まだ多少違和感があります(笑)。練習着やジャージは黒がベースなので、さほど違和感はないけど、ユニフォームに袖を通すと「似合ってないな」って思う(笑)。ただこれも、リーグ戦が開幕して、時間を重ねていくことで馴染んでいくのかな、と。

 また、応援してくださるヴィッセルサポーターのみなさんにとっての僕ということでも、今はまだどうしても関西のライバルチームから来た、とか、セレッソのイメージが強いはずですからね。すぐに受け入れてもらえるとは思っていないけど、できるだけ試合に出て、自分のプレーを見せて、結果を出していくことで少しずつ認めてもらえれば、と思っています。

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