玉田圭司が分析した日本代表。三銃士より「大迫勇也の存在が大きい」 (2ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi

──現在の日本代表にも面白いアタッカーがいます。南野拓実選手(ザルツブルグ)、堂安律選手(フローニンゲン)、そして今回のアジアカップは負傷により欠場した中島翔哉選手(アルドハイル)。この3人は、『三銃士』とも呼ばれています。玉田選手とも役割やポジションが近い選手たちですが、彼らの印象はいかがですか?

「いい意味で、『勢いでやっているな』と。ただ、イラン戦では南野選手が活躍しましたけど、3人の実力を考えると、まだそこまで結果は出せていないのかな、とも思います」

──今回のアジアカップに出場できなかった中島選手は、移籍が話題になっていますね。

「カタール移籍は本当に決まったんですか!? 今朝、そんな報道が出ていましたけど。移籍金は44億円でしたっけ」

──公式な発表はまだみたいですね。少し前にはプレミアリーグに行くとも噂されていましたが。

「彼は面白い選手ですよね。見ていて楽しいプレーをする選手だし、どんな相手にも恐れずにガンガン仕掛けていくのがいい。ただ、今の代表では、やはり大迫の存在が大きいでしょう。ボールをキープできて、周囲を生かすことができる。ああいうタイプの選手がいるからこそ、若い3人が生きているのかなと思います」

──これまで、玉田選手にそんなタイプのパートナーはいましたか?

「(ジョシュア・)ケネディなんかはそうでしたね。彼はすごく器用でしたから。代表で一緒にやった中では、クボタツ(久保竜彦)。大迫のような巧さはなかったけど、一緒にやっていて面白かった。すごく難しいボールでもジャンプして収めて時間を作ってくれたり、ちょっと考えられないタイミングでシュートを打ったり。勉強になりましたよ」

──勉強といえば、玉田選手も子供たちを指導することがあると思います。その際に、心がけていることはありますか?

「僕自身、小中高と自由にやらせてもらったので、同じようにあまり縛ることなく指導しています。自分もそこが原点なので。テクニックがあって、ドリブルやシュートがうまい選手が好きだから、やっぱりそういう選手を育てたいですね」

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