2019.01.14

高校3年間の集大成。スタイルを貫いた
瀬戸内の戦いは清々しかった

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 決勝の相手は、PK戦の末に尚志(福島県)を撃破した青森山田(青森県)である。近年の決勝カードを振り返れば、2016年大会では青森山田が前橋育英(群馬県)に5−0で快勝。昨年は前橋育英が流経大柏に1−0で競り勝ち、悲願の初優勝を飾った。

 そして今年は、リベンジに燃える流経大柏が2年前の王者に挑む構図に。まさにここ数年の高校サッカー界は、この3強がリードしてきた。そして流経大柏にとっては、「次は俺たち」の想いを強くしているに違いない。

 もっとも、今年の両者はプレミアリーグEASTで2度対戦し、青森山田が1勝1分と優位に立つ。とくに直近の9月の対戦では、4−0と大差がついた。流経大柏にとっては、相性の悪さは否めないが、熊澤は「高体連のチームには負けてはいけない。プレミアで負けている分、選手権で返さないといけない」と、リベンジの想いを強くする。

 準決勝では大量得点で勝利を収めたとはいえ、決勝でのよりどころは、やはりハードワークを武器とした守りになるだろう。流経大柏はここまでの4試合でわずかに1失点。一方の青森山田は4試合で14得点と圧倒的な攻撃力を誇る。

 いわば「矛と盾の戦い」は、流経大柏の関川(鹿島アントラーズ内定)、青森山田のMF檀崎竜孔(りく/3年/北海道コンサドーレ札幌内定)、DF三國ケネディエブス(3年/アビスパ福岡内定)と、プロ内定選手の競演にも注目が集まる。まさに強豪校同士による頂上決戦は、平成最後の大会にふさわしい白熱の戦いが展開されるはずだ。

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