高校サッカー。V候補の流経大柏に前橋育英、青森山田、大津が挑む (4ページ目)

  • 粂田孝明(ストライカーDX編集部)●文 text by Kumeta Takaaki(STRIKER DX)

 3年ぶりに選手権の舞台に戻ってきた大津は、超高校級の3選手に注目だ。まずは、センターバックのふたり。U-18日本代表の吉村仁志(よしむら・ひとし/3年)と、湘南ベルマーレ(J1)入りが内定している福島隼斗(ふくしま・はやと/3年)のコンビが中央にドーンと構えて、強固な守備を築いている。

 もうひとりは、MFの水野雄太(みずの・ゆうた/3年)。彼もU-18日本代表メンバーで、切れのあるドリブルを武器に決定機を生み出す。

 これらタレントを擁して、プレミアリーグ昇格をかけたプレーオフ決勝では、矢板中央(栃木県)に3-1と快勝し、見事に昇格を決めた。その勢いに乗って、"全員攻撃・全員守備"と"献身的なプレー"を身上とする大津が、選手権で初の戴冠を遂げても不思議ではない。

 この3校の他にも、中村拓海(なかむら・たくみ/3年)ら世代別代表が3人もいる東福岡(福岡県)、プレミアリーグのひとつ下のリーグとなるプリンスリーグ関東で圧倒的な強さを見せた矢板中央、大会屈指のFW西川潤(にしかわ・じゅん/2年)を擁する桐光学園(神奈川県)などと、こちらのブロックには名前を挙げればきりがないほど、有力校がズラリとそろう。

 はたして、組み合わせに恵まれた流経大柏が2度目の優勝を飾るのか、それとも激戦ブロックを勝ち抜いてきた実力校が栄冠を手にするのか。例年になく興味深い戦いの幕が、いよいよ切って落とされる。

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