高校サッカー。V候補の流経大柏に前橋育英、青森山田、大津が挑む (3ページ目)

  • 粂田孝明(ストライカーDX編集部)●文 text by Kumeta Takaaki(STRIKER DX)

 前橋育英は、松本山雅FC(J1)入りが内定しているFW榎本樹(えのもと・いつき/3年)、アルビレックス新潟(J2)入りが内定しているMF秋山裕紀(あきやま・ひろき/3年)が軸。榎本は前回大会の優勝メンバーで、高さ、強さ、テクニックと三拍子そろったストライカーだ。

 片や、秋山はチームのエースナンバー「14」を背負う逸材。ボランチとしてチーム全体をコントロールし、展開力と"ここぞ"という場面でゴール前まで出ていく嗅覚には目を見張るものがある。

 チームとしても、モットーとする"ネバーギブアップ"の精神は健在。県予選の決勝では、桐生第一に先制を許すも、終了間際に逆転勝ちを収めた。自慢の勝負強さにさらに磨きがかかって、大会連覇へ向けて準備は整っている。

 東北の雄・青森山田は、爆発的な攻撃力を誇るチーム。高円宮杯U-18プレミアリーグEAST(※ユース年代最高峰の東日本リーグ)では惜しくも2位となったが、総得点では優勝した鹿島ユースよりも20得点も多く、断トツの1位だ。

 その原動力となっているのが、コンサドーレ札幌(J1)入りが内定しているMF檀崎竜孔(だんざき・りく/3年)。左サイドからのスピードに乗ったドリブル突破は強烈で、同リーグでは16ゴールも叩き出した。

 守備では、アビスパ福岡入りが内定しているDF三國ケネディエブス(みくに・けねでぃえぶす/3年)が圧倒的な存在感を示し、卓越した身体能力で相手の攻撃を遮断。身長192cmと高さもあって、状況によっては、FWとして起用されることもある。

 今年も、攻守に充実したタレントをそろえる青森山田。2年ぶりの頂点も、十分射程圏内にとらえている。

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