鹿島、リーベルに大敗。だが内容はレアル戦よりはるかによかった (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by REUTERS/AFLO

 19歳の安部は、後半33分のようなシーンで、シュートに持って行けるスケールの大きな動きが備われば、アンダーカテゴリーを飛び越えて、代表レベルでも通用しそうな選手だ。

 安部は身長171cmで、安西は172cm、そして土居も172cmだ。土居の場合は体重が63kgしかない軽量級だ。こうした小柄な選手が活躍する姿は、最近の日本代表とも共通する。日本サッカーは長年、どちらかといえば高さ、大きさを求める傾向にあった。ハリル時代には、デュエルが声高に叫ばれたものだが、いま注目すべきは、小さな選手の持つ魅力ではないか。

 要はバランスの問題だが、鹿島の170cmそこそこの選手が、クラブW杯で躍動する姿に日本サッカーが追求すべきコンセプトを見た気がした。とりあえず2019年は、小さくて巧い選手に目を凝らしたい。

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