コスパで今季Jリーグを総括。真の優良クラブはどこだったのか (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 2018年のJ1リーグに話を戻せば、最終順位は以下のとおりだった。

1)川崎フロンターレ、2)サンフレッチェ広島、3)鹿島アントラーズ、4)コンサドーレ札幌、5)浦和レッズ、6)FC東京、7)セレッソ大阪、8)清水エスパルス、9)ガンバ大阪、10)ヴィッセル神戸、11)ベガルタ仙台、12)横浜F・マリノス、13)湘南ベルマーレ、14)サガン鳥栖、15)名古屋グランパス、16)ジュビロ磐田、17)柏レイソル、18)V・ファーレン長崎

 一方、前年の営業収入の順に18チームを並べると以下のようになる。必ずしも前年の営業収入=今年の年間予算というわけではないが、ある程度、クラブの予算規模を類推できる順位と言っていいだろう。

1)浦和(79.71億円)、2)神戸(52.37億円)、3)鹿島(52.28億円)、4)川崎F(51.23億円)、5)G大阪(49.66億円)、6)横浜FM(47.65億円)、7)名古屋(45.94億円)、8)東京(45.88億円)、9)清水(40.10億円)、10)C大阪(39.76億円)、11)磐田(38.28億円)、12)柏(34.54億円)、13)広島(34.24億円)、14)鳥栖(33.50億円)、15)仙台(27.09億円)、16)札幌(26.76億円)、17)湘南(15.66億円)、18)長崎(11.20億円)

 この2つの順位を合わせてみることで、浮き彫りになるのはコスパだ。営業収入と成績の関係を順位化してみると、以下のようになる(カッコ内は成績の順位と営業収入の順位との差)。

1)札幌(+12位)、2)広島(+11)、3)仙台、湘南(+4)、5)川崎F、C大阪(+3)、7)東京(+2)、8)清水(+1)、9)鹿島、鳥栖、長崎(±0)、12)浦和、G大阪(-4)、14)磐田、柏(-5)、16)横浜FM(-6)、17)神戸、名古屋(-8)

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