2018.12.16

代表に選ばれない日本人選手から
独自選出。今季のJリーグベスト11

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 そしてMFの最後の1枠は金子翔太(清水)を抜擢する。身長162cm。中島翔哉(ポルティモネンセ)よりさらに小さい。言ってみれば今日的な選手だ。今季34試合に出場。初めて1シーズン、不動のレギュラーとしてプレーした。4-4-2の右サイドハーフながら、チーム3位に当たる10ゴールをマーク。大きく伸びた若手のひとりで、代表も見えている。

 ちなみに清水には、この金子に加え、すでに代表入りをはたした北川航也、さらには左SBの松原后やU?21の主力でもある立田悠悟など、期待の若手が数多くおり、目の離せない勢いを感じさせるチームになっている。

 SBは左が激戦だ。車屋紳太郎(川崎F)、丸橋祐介(C大阪)、太田宏介(FC東京)、さらには、先述の松原后、湘南ベルマーレでウイングバックを務める杉岡大暉、サイドハーフも務めるユーティリティプレーヤーの安西幸輝(鹿島)、同じく鹿島の山本脩斗など、僅差で競った状態にあるが、ここでは優勝チームである川崎Fの車屋を推すことにしたい。

 一方の右は鹿島の西大伍で決まりだ。今季から内田篤人がチームに復帰。彼にスタメンを譲る機会がしばしばあったが、西の実力が上であることは明らかだった。

 そのハイライトと言うべきプレーは、ACL準決勝、水原三星(韓国)とのアウェー戦(第2戦)で、通算スコアを5-5にしたシュートになる。技ありだった。左から安西がクロスを送り込むと、中央で構えるセルジーニョがヘッドで擦らして後方へ流す。そこに現れたのが西だ。

 なによりその浮き球の処理方法が秀逸だった。トラップしたのは右足のつま先寄りの甲。しかし地面に落とさず、リフティングのようなアクションから、ノーステップのまま即、右足アウトでシュートに持ち込んだのだ。トラップからシュートまでわずか2タッチで。技巧的かつ芸術的な、まさしくスーパーゴールそのものだった。こんな真似ができる選手は、日本代表にも見当たらない。