レアルとの対戦を振り返る植田直通。善戦との評価は「本当に嫌だった」 (5ページ目)

  • 寺野典子●文 text&photo by Terano Noriko

――U-17W杯やリオ五輪と世界大会を経験されてきたからこその想いもあったのでしょうか?

「そうですね。誰かに憧れてということはなくて、自分自身がいろんな選手と戦って、こういう選手たちに負けないように成長するには、同じ環境でやりたいなと感じるようになったんです。その想いはクラブにも伝えていました。だんだん時間が経ち、そろそろ行かなくちゃいけないなという気持ちが高まってきました」

――2016年のクラブW杯でファイナリストになり、レアル・マドリーと対戦した経験で自信を得たこともあったのではありませんか?

「あの決勝戦は4失点もしているので、ポジティブな気持ちにはならないです。相手がどこであっても4失点もしていたら、DFとしては話にならない」

――善戦したという評価もありましたが......。

「それは本当に嫌でしたね。相手に関係なく、僕らは負けているわけだから。実際に対戦した実感としては、個人としてもチームとしても、結構差があったと感じています」

――じゃあ、危機感しかなかったと。

「クラブW杯だけじゃなくて、ロシア(W杯)も含めて、いろんなものを経験して、やっぱり常に世界の強い人たちと戦える環境にいなければいけないと思ったし、そういう環境に身を置けば、自分がもっともっとレベルアップできると思ったんです」

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