2018.12.07

天皇杯準決勝敗退も、今季は改めて
鹿島というクラブの凄さを痛感した

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Etsuo Hara/Getty Images

 そもそも今季のJ1は、ワールドカップ開催に合わせた約2カ月間の中断期間を挟んだため、その前後の試合日程に"しわ寄せ"が来るのはやむを得ないことではあった。

 5月のゴールデンウイーク期間中には短い間隔で試合が詰め込まれ、中断前までに全日程のほぼ半分にあたる第15節までを消化。中断明けの再開後も、7月、8月の夏休み期間中は週2試合のペースで試合が組まれた。

 だが、これだけなら全チームが同じ条件である。鹿島の試合日程が本格的に"異常事態"と化していくのは、ACL準々決勝第1戦が行なわれた8月28日からだ。

 この日からACL決勝第2戦が行なわれた11月10日(現地時間)までの75日間で、鹿島がこなした試合数は、J1、ACL、ルヴァンカップ、天皇杯を合わせて19試合。約2カ月半もの間、3~4日に1試合のペースで試合をこなしていた計算になる。しかも、そのなかには、中国、韓国、イランでのアウェーゲームまで含まれているのである。

 こうなると、すべての試合を同じメンバーで戦い抜くのは難しい、というより、不可能だ。必然、鹿島は試合ごとに大きくメンバーを入れ替えることになった。完全なターンオーバー制が採られたわけではないが、大まかに言えば、最重要タイトルであるACLに主力メンバーを、その前後の試合には控えメンバーが起用された。有り体に言えば、ACL以外の試合では、メンバーを落としたわけである。

 ところが、前述のオリヴェイラ監督の言葉にもあるように、それでも鹿島は強かった。