ハラハラさせすぎの名古屋、今季を象徴する試合で奇跡のJ1残留 (2ページ目)

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 結局、そんな不安定な名古屋を救ったのは、得点王に輝いたジョーだった。リーグ前半戦こそ思うような結果を出せなかったが、ワールドカップ後の決定力は圧巻だった。19節からの7試合連続14得点を含む18得点。シーズン24得点はクラブ史上最多得点。風間八宏監督の攻撃サッカーを牽引した。

 もちろん、来シーズンに向けて課題はある。失点59はV・ファーレン長崎と並んでリーグ最多なのだ。楢崎正剛、佐藤寿人らベテランの去就も気になるが、今オフにどういう補強をするのか。自慢の攻撃サッカーに、さらなる磨きをかけるのか。それとも守備にメスを入れるのか。

 来季も、ハラハラドキドキするけど、面白いサッカーを見せてくれるに違いない。

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