柏、9季ぶりJ2降格決定。だがC大阪戦の先制点にひとつの希望を見た (2ページ目)

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya photo by AFLO

 中山は、U-20W杯で現日本代表の冨安健洋(シント・トロイデン)とセンターバックのコンビを組み、将来を期待されている選手だ。DFだが、正確なロングパスを蹴ることができ、チャンスと見ればドリブルで攻め上がるなど、攻撃に魅力があった。今年のトゥーロン国際大会からはポジションをボランチに上げている、11月のU-21日本代表のUAE遠征でもボランチでプレーし、その魅力を発揮してきた。

 この日も中山は、ベテラン大谷秀和とボランチを組んだ。守備に追われる場面が多かったが、得意の左足で正確な縦へのミドルパスを通すなど、その攻撃的センスを披露している。

 今季はケガのため満足のいく結果は残せず、8月のアジア大会メンバーからも外れた。その不在は柏の低迷の一因ともなった。

 だが、C大阪戦のプレーを見る限り、頼もしい選手が復活してきたと言えるだろう。来季の柏にとっても、東京五輪に向けても、それはひとつの希望である。

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