2018.11.17

39歳、プロサッカー選手・橋本英郎は
「死ぬまで現役でいたい」

  • 高村美砂●取材・文 text&photo by Takamura Misa

「試合に出ないまま引退する選手も見てきただけに、プロになったときから『まずは1試合』だと思っていました。じゃないと、将来子供に『プロサッカー選手だった』って胸を張って言えないな、と(笑)。それをクリアすると、徐々に目標試合数が増え、次第に『3年でクビにならないように』とか、『27歳まで現役選手でいられるように』と少しずつ目標が膨らんでいきました。

 2002年に西野(朗)さんが監督に就任してからは、コンスタントに試合に絡めるようになったので、『それなら30歳を目標にしよう』と。そして20代後半から、チームが優勝争いや”タイトル”にも絡めるようになり、自分も日本代表に選ばれるようになると、『じゃあ、35歳だ』と。

 そうこうしているうちに、32歳でヴィッセル神戸への初めての移籍を経験したら、さらに欲が生まれ、2015年にセレッソ大阪に移籍したタイミングで、目標を『37歳』に設定し直しました。しかも2年目に半年間、(J3の)長野パルセイロに期限付き移籍をして”J2昇格”を明確な目標に描いた戦いを経験したら、また楽しくなっちゃって。

 昨年、38歳で東京ヴェルディに移籍してからは、『どうせなら40歳までやりたい』って思うようになった。というのも……やっぱりサッカーは自分がプレーするのが一番楽しいと気づいたから(笑)。だから……できることなら、死ぬまで現役でいたい。もちろん家族のことも考えれば、どこかで区切りをつけなきゃいけないと思っていますが、本音としては、まだやめたくない。

 といっても、僕を『欲しい』と言ってくれるチームがなくなればそれまでなので、求めてくれるチームがあるなら、が前提ですが、可能ならもう少し楽しみたいなって思っています」

 とはいえだ。そういった思いとは裏腹に、今年は近年にも増して、公式戦に絡めない状況が長く続いている。今年のJ2リーグへの出場は、わずかに4試合。その現状や年齢による体の変化については、どう考えているのだろうか。