ACL優勝の鹿島は頭脳明晰な賢いサッカー。レアルとの再戦に期待 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by AFP/AFLO

 安西幸輝、永木亮太をはじめとするサブ選手のクオリティも高いうえ、大岩剛監督の使い回し方も上々。過密日程によって逆に鍛えられているという印象がある。

 ペルセポリスとの第2戦の終盤は、永木の投入と同時にレオ・シルバを1トップ下に置く4-2-3-1も披露。伝統的に4-4-2しか選択肢がないかに見えた鹿島だが、布陣の選択肢が増えれば、戦術的交代の幅は広がる。層の厚さを明確な形で見せつけることができる。

 UAEで行なわれるクラブW杯には、いい流れで入っていけそうだ。

 オークランド・シティ(オセアニア代表)、マメロディ・サンダウンズ(アフリカ代表)、アトレティコ・ナシオナル(南米代表)を撃破。レアル・マドリード(欧州代表)と決勝を戦い、延長までもつれ込んだ2年前を経験している選手が数多く残っていることも心強い。

 初戦(準々決勝)の相手はグアダラハラ(メキシコ)。もしこの試合に勝利すれば、準決勝でレアル・マドリードとの再戦が待っている。鹿島がそこで、日本のクラブサッカーの模範となるような、いいフットボールを展開することに期待したい。また、その可能性は高いと思う。

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