2018.10.20

鹿島で優勝する術を学んだ山本脩斗。
「満男さんがそれを示してくれた」

  • 寺野典子●文 text by Terano Noriko
  • 渡部 伸●写真 photo by watanabe shin

 このインタビューが行われた直後の9月9日ルヴァンカップ対川崎フロンターレ第2戦は、山本脩斗の2ゴールで試合を決めた(2016年シーズンのチャンピオンシップ対川崎戦での決勝ゴールとなる金崎夢生<現鳥栖>のゴールをアシストしたのも山本だった)。この試合から、公式戦7連勝。リーグ戦でも順位を上げ、ACL、天皇杯でもトーナメントで勝ち残っている鹿島アントラーズ。

鹿島に移籍して4年。めざましい活躍を見せている山本脩斗鹿島に移籍して4年。めざましい活躍を見せている山本脩斗

 鹿島スタイルとも言える、サイド攻撃も冴え、堅い守備も復活。攻守に渡る鍵を握るサイドバックを担う山本。今年33歳となった男の覚悟を訊いた。

――移籍組だからこそ伺いたいのですが、外から見る鹿島のイメージは、どういうものでしたか?

「敵から見たら『嫌なチーム』ですよね。特にカシマスタジアムでの試合は、本当に嫌な雰囲気になるんですよ。したたかで敵から見るとズル賢い。たとえば、ポゼッションで言ったらそれほどボールを握っていなくても、拮抗した試合であっても、結果的に最後に勝つのは鹿島。そういうイメージがあるんです」

――鹿島アントラーズというクラブが持つ「カルチャー」みたいなものへ馴れるのに時間はかかりませんでしたか?

「ほかはジュビロ(磐田)しか知らないですが、アントラーズのような『カルチャー』と言えるものを持っているクラブって、そうそうあるものじゃないと感じています。ジュビロも黄金時代と言われたころには、それがあったのかもしれませんが、僕が在籍していたころのジュビロにはなかったから。ブレない柱みたいなものをクラブに感じたのは、アントラーズに来てからです。その柱があるから、ロッカールームやクラブハウス、そしてそこで働く人たちもブレずに仕事ができるんだと思っています」

――選手にとっては安心感に繋がるのでしょうか?

「大きいですね。迷ったというか、うまくいかない時に、『こうあるべきだ』という立ち返る部分があるというのは大きいと思います。それが『スピリット・オブ・ジーコ』だったり、『勝つために』という部分だと、個人的には感じています」