トーレスだけじゃない。異色のMF加藤恒平は、鳥栖巻き返しのキーマン (4ページ目)

  • 栗田シメイ●文・写真 text & photo by Kurita Simei

――鳥栖でも、守備での貢献が求められているのでしょうか?

「そうですね。守備の激しさ、強さはストロングポイントで、僕が貢献できる部分です。そういう自信を持っているスタイルはしっかり出していきたいですね」

――ヨーロッパとJリーグではプレーの感覚が異なる部分もあるかと思いますが。

「少しずつ慣れてきましたが、ボールを奪う概念、奪い方はやはり違いますね。僕は、『守備ではボールを奪いにいくチャレンジがしたい』という気持ちが強いんですが、奪いにいくとそのスペースを使われることも少なくない。自分では、『まだ行きたい』とも思うのですが、チームとして待つべきところは待たないといけません。そこのバランスを見極めていきたいです」

――ロシアW杯が終わってJリーグが再開されますが、鳥栖は前半戦を終えて17位と苦しい戦いが続いています。

「結果だけ見れば、正直なところいい状態ではないですね。プロなので、結果とは真摯に向き合わないといけません。ただ、チーム全体が沈んでいるかというと、そんなことはない。監督を中心に、試合に向けてしっかりと準備できていて雰囲気は悪くないので、結果は必ずついてくると信じています。

 試合を重ねるにつれてチャンスは増えていますから、あとは決めるべき所で決める。また、不用意な失点をなくすという当たり前のことを突き詰めていく必要があります。前期の最後の3試合では勝ち点を積み上げられましたし、改善されてきている実感はあります」

――後半戦へ向けて状態は上向きになってきた?

「そう捉えています。まだまだ改善点はありますがですが、7連敗した最悪の状態から持ち直してきているので、後期はさらによくなるはずです」

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