2018.06.15

ロシアW杯で福田正博が見たいのは、
「9番タイプ」のゲットゴールだ

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

6月3日のナイジェリアとの親善試合でもゴールを挙げたケイン 個人的には、ケインのような生粋のストライカー、いわゆる「9番タイプ」の選手にも注目している。ケインの他には、ポーランドのロベルト・レヴァンドフスキ、コロンビアのラダメル・ファルカオもそれに当たる。

 メッシやクリスティアーノ・ロナウドも点は決めるけれど、彼らは本来サイドを主戦場にしていた選手で、生粋の9番とはいえない。サイドから局面を打開してゴールを決める選手が求められるようになったことで生まれた”時代が生んだストライカー”だ。ふたりが活躍したことで、ネイマール、アザール、ムバッペ、モハメド・サラーがそれに続いて存在感を示してきた。

 一方で「9番タイプ」の選手の特徴は、ペナルティーエリアからあまり離れずにポストプレーをするだけでなく、ゴール前へのパスにピンポイントで合わせて自らゴールを決めるところにある。CFが”サイド選手へのつなぎ役”という色が濃くなってきた現代に、再び「9番タイプ」が決定的な仕事をする試合が見てみたい。

“台風の目”を挙げるとすれば、ブラジルW杯で旋風を巻き起こしたコスタリカだろう。前回大会はウルグアイ、イタリア、イングランドとの”死の組”を1位で突破し、決勝トーナメントではギリシャを破ってベスト8に進出した。

 準々決勝でオランダには敗れたが、彼らのダイナミックなサッカーは間違いなくハイライトのひとつになった。そこでの活躍が契機となってレアル・マドリードに引き抜かれたGKのケイロル・ナバスを中心に、今大会も強豪国を脅かす存在になってほしい。

 他にも、ルカ・モドリッチ、マテオ・コヴァチッチ、イヴァン・ラキティッチという強力な中盤に加えてFWにマリオ・マンジュキッチが控えるクロアチア、EURO2016を大いに盛り上げた人口33万人のアイスランド、ルイス・スアレスとエディンソン・カバーニのいるウルグアイなど、楽しみなチームばかりだ。

 選手たちが母国の威信をかけて臨むW杯は、すべての試合にドラマがある。日本のファンも、日本代表以外の試合もチェックして、サッカーの醍醐味や面白さを味わってもらいたい。

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