浦和レッズ、J2甲府に苦杯。アジア王者の転落はなぜ止まらないのか

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 2018年シーズンの開幕からすでに3カ月以上が経過したが、低迷する昨季のアジア王者は依然、復調のきっかけをつかめずにいる。

 浦和レッズがルヴァンカップのプレーオフでヴァンフォーレ甲府に敗れ、準々決勝進出を逃した。現在J1で14位に沈んでいるとはいえ、昨季はAFCチャンピオンズリーグを制した浦和である。J2相手の敗退は、やはり不甲斐ない結果と言わざるを得ない。

反撃も及ばず、J2の甲府に屈した浦和反撃も及ばず、J2の甲府に屈した浦和 アウェーのプレーオフ第1戦を0-2と落としていた浦和は、ホームでの第2戦は3点差以上での勝利が必要だった。そうした厳しい条件をものともせずに、浦和は立ち上がりから甲府を圧倒。FW興梠慎三が19分、24分と立て続けにゴールを決め、たちまち2戦合計で2-2のふりだしに戻した。

 残り時間は60分あまり。浦和はどこかで1点を追加すればよかった。試合の流れを考えれば、準々決勝進出に大きく近づいたかに思われた。

 ところが、2点目を奪った直後の27分、DFマウリシオがロングボールの処理を誤り、甲府のFW森晃太にボールを奪われる痛恨のミス。マウリシオは必死のスライディングで森のシュートを防いだものの、そのこぼれ球をMF小塚和季に押し込まれた。

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