あの元ヴェルディ監督が、レアル・ソシエダの育成組織を見て驚いたこと (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko

 当初は練習のときに戦術ボードの写真を撮ろうとしたら、『これは外に出せないよ』と言われるようなこともありました。でもだんだんと日がたつと、僕がメモを取っていると、『写真は撮らなくていいのか?』と言ってくれるようになった。こちらがオープンにしていけば伝わるんです。だからサッカーを勉強しに来ている、サッカーが好きだ、ということは伝わるようにしています」

――1シーズンの研修は、どういうプランで進んでいるのでしょう?

「U-21(レアル・ソシエダC)から始めて、6週刻みで、U-12まで育成の全カテゴリーを見るという計画でした。でも、それぞれのチームにいると本当に楽しくなっちゃって、監督もコーチも子供もすごくウェルカムだし、一体感が出るし、次のカテゴリーに行きたくなくなっちゃうんです。この子たちの成長を見てみたいなと思って、少し伸ばして......というふうにやってきました。

 不思議なことに、自分が参加しているチームはその間、試合で負けないんですよ。だから次に行く予定のチームからは『早く来い』と言われるし、今いるチームには『行くな』って言われるし。期間中に全部を見るために、少し慌てましたが(笑)。来週から最後のU-12に参加します」

――細かくカテゴリーが分かれているなかで、日本と違うと感じるところはありましたか?

「ヴェルディはU-21がないんです。ソシエダに来て、やはりしっかりとした育成を考えるなら必要じゃないかなと思いました。そのCチームは4部リーグに出ているんです。だから相手は大人ですよね。その上のBチームはセグンダB(3部リーグ)にいる。その上はトップチームです。

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