2018.05.07

10戦無敗→3連敗。ヴェルディは
ダメか…の声にスペインの名将は?

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 ところがその後、予想外の事態が起こっている。第11節の大宮アルディージャ戦から、この日の第13節ツエーゲン金沢戦まで3連敗。みるみるうちに9位まで順位を下げている。

 金沢戦の内容は0-1というスコア以上に不甲斐ないものだった。MF梶川諒太の右足のキックはFKも含めて可能性を感じさせ、交代出場のカルロス・マルティネスはゴールの匂いを漂わせたが、どれも不発に終わっている。そして失点シーンはボールホルダーをフリーにし、縦パスをエリア内で簡単に通され、シューターにはあっさりと入れ替わられ、叩き込まれた。3回続けて局面で敗れている。

「失点はボールを後ろから追う形になってしまい、必然だった。試合を支配した時間もあったが、チャンスを作るのに苦労し、決定機はほとんどなかった。チームは自信を失った状態で、心配だ」

 金沢戦後、ロティーナはそう洩らしながら、こう続けた。

「大宮戦で負けてから、選手たちのプレーに迷いが出てしまった。(連戦も)フィジカル面の問題はそれほど大きくはないのだが、負けが続いていたことで、今日は選手がナーバスになっていた。1対1の戦いも勝てなかったし、クロスも精度を欠いた」

 一度の敗戦で自信を失ってしまったということか。
 
 メンタルの強化は、どんな名将でも時間がかかる。まして東京Vには経験の浅い選手が多く、どこかに脆さを抱える。勝敗に対し、まだまだナイーブなところがあるのだろう。未成熟なチームである証だ。

 一方で、ことさら落ち込むべきではないだろう。