引退した鈴木隆行が、指導者キャリアを
町クラブの子供から始めるわけ

  • 栗田シメイ●取材・文 text by Kurita Shimei

――現在、監督として目標としている指導者がいれば教えてください。

「(ジュビロ磐田を指揮する)名波浩さんです。現役時代から『すごく論理的で頭がいい方だな』と尊敬していました。監督としても非常に質の高いサッカーを展開されているので、すごいなと素直に思います。今のジュビロは、ダイナミックで楽しいサッカーで結果も残している。名波さんのサッカーは、確率や効率がすごく研究されている。これは、僕が目指す監督像にも重なる部分が大きいです」

――今後、どのようなキャリアを思い描いていますか?

「まずは経験を積むこと。その後は段階的にプロチームで指導ができたらと考えています。カテゴリーや国は一切問いませんが、プロの指導者として覚悟を持ってできる環境で、自分を鍛えたいという思いがある。

 実は、アメリカのポートランド・ティンバーズに所属している際、コーチ入閣のお誘いをいただいたんです。異国の地で、外国人である自分に声をかけてもらって、すごく気持ちが揺れました。結果的には帰国することを選んだんですが、将来的に海外に出ていきたいという思いは強いですね。今年で42歳になるので、45歳までには監督にならないと遅い。まずは国内でしっかりと経験と結果を残し、海外で勝負できる監督を目指していきたいです」

(後編に続く)

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取材協力・清瀬VALIANT

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