2018.02.26

久保建英だけが開幕戦のトピックで
いいのか。FC東京、不安な幕開け

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 試合開始直後は、東京の積極的なプレッシングが効果を発揮し、パスをつないで攻撃を組み立てたい浦和を押し込むシーンが続いた。しかし、そんな時間も長く続かず、次第に東京は自陣ゴール前で浦和の攻撃をはね返すしかなくなった。当然、ボールを奪う位置も相応に低くなり、敵陣ゴールまでの距離は遠くなった。

 にもかかわらず、イージーなパスミスばかりが目立っては、なかなかチャンスが作れないのも当然である。

 ガンバ在籍時代に長谷川監督のもとでプレーした経験を持ち、今季ヴィッセル神戸から移籍加入したMF大森晃太郎は、「(プレスに)行くときと行かないときのメリハリをつけるようにと、監督からは言われている。(自陣深い位置で守っているときも)相手にボールを回させているイメージでやれていたので、ネガティブにはとらえていない」と言いつつも、その後の攻撃については課題を指摘する。

「ボールを奪ったあとのファーストプレーでミスがあった。次の選手にパスを渡す角度を考えるとか、そこは突き詰めないと。(次のプレーだけでなく)もうひとつふたつ先のプレーも見ながらやっていかなければいけない」

 だが、東京の攻撃に円滑さが欠けたのは、カウンター時だけではない。浦和がリトリートして守り、東京のDFラインが余裕を持ってボールを動かし、中盤につなげる場面でもミスは多かった。センターバックの森重が「もう少し全体が連動し、2、3個の選択肢があるなかで(次のプレーを)選びたい」と振り返っていたのもうなずける。

 森重は「開幕戦の雰囲気で、(東京も浦和も)互いに硬かったが、個人的にはそれに救われたかなと思う」とも話していたが、実に正直な感想だろう。