故郷のV・ファーレン長崎、
徳永悠平が分析する「J1残留の可能性」

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

「そうですね、(長崎は)若い選手が多いですからね。(彼らは)これからどんどん成長していけると思うし、その成長を見ながら一緒にやれることには、すごくやりがいを感じています。あの(ロンドン五輪の)ときも、清武(弘嗣)や(山口)蛍などが成長していく姿を見るのは楽しかったですから。それに、若い選手たちは初のJ1で『やってやろう』といった空気を出しているので、すごく楽しみです」

 長崎の特徴と言えば、やはり堅守だろう。昨季J2でも41失点と、36失点の湘南ベルマーレとアビスパ福岡に次いで3番目に少なかった。守備面で計算が立てば、J1昇格後もそれなりに戦えることは、過去に残留を果たしたチームを見ても明らか。一昨年のJ2で堅守を誇ったコンサドーレ札幌も、J1昇格後の昨季、守備重視のスタイルで残留を実現した。

 高木監督はそうした事実を踏まえたうえで、「(J1では)ちょっとしたポジションミスが勝負を分けるポイントになる。そこは試合中でも、できるだけ(選手に)気づかせる問いかけをしていく」と、さらなる守備強化に余念がない。

 徳永もキャンプから長崎の堅守を身体にしみ込ませてきた。

「(守備に関して)監督からは細かいポジションについての指示がありますけど、そこまで難しさは感じていないです。開幕までにやらなければいけないことがあるとすれば、(選手個々が)お互いの細かい特徴を理解して、すり合わせをしながら整えていくことぐらいかな。開幕までには、連係も含めて100%近くまで持っていきたいですね」

 徳永のポジションは、3-4-2-1布陣の3バックの右。高木監督からはどんなプレーを求められているのだろうか。

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