髙田明社長に聞く、V・ファーレン長崎のピンチを救った「経営哲学」 (4ページ目)

  • 刈部謙一●文 text by Karube Kenichi 山頭範之●撮影 photo by Ymagashira Noriyuki

――企業人として考えている理念と合致したということですね。

「そうですね。しかし、一般的な反応としては、『サッカーを知らないのに大丈夫ですか』と何十回も言われましたし、今でもときどき言われます。でも、『大丈夫です』としか言えないですよね。

 サッカー、ビジネス、政治、医療と、どの世界でも、目指すものは一緒です。人が楽しく一生を過ごすために、さまざまな仕事に対して頑張っているのではないでしょうか。私はモノを30年以上、通信販売で売ってきましたけれど、モノの先にある幸せ、モノの価値を語る側の人間でした。お客さんがそのモノを手にされたとき、どんな幸せが訪れるかを想像して話してきました。

 それがサッカーなのか、野球なのか、ビジネスなのかというだけで、目指すものは一緒じゃないでしょうか。どんな世界でも最終的には、楽しく一生を過ごすことに行きつくと思います。そう考えれば、サッカーもやれるという思いはありました」
(つづく)

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