2018.01.25

スペインには人材がゴロゴロ。
J2を席巻するリーガ出身の監督&選手

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

「選手たちは高いポテンシャルを持っている。まずはそれを引き出す作業になる。当然、時間は要するが」

 1年目、ロティーナ監督はそう語っていたが、的確な指導によって、ここまで劇的にチームが変化することを示した。

 ラ・リーガ組の監督としては、リカルド・ロドリゲスも実直な戦術で、徳島ヴォルティスを強化し、アルゼンチン人ファン・エスナイデルはエキセントリックな戦い方でジェフ千葉を牽引している。

 ロドリゲスはラ・リーガではコーチの仕事が主で、監督としての実績は4部クラブを途中から率い、3部に上げた程度だった。2部ジローナを率いたときには、シーズン途中で成績不振により解任されている。華やかな経歴はない。

 しかし、タイリーグに果敢に挑戦。率いたクラブをことごとく上位に引き上げ、それが目にとまって徳島を率いることになった。10代でケガをして選手をあきらめ、すぐに監督業を始めただけに、その分、指導者としての引き出しがあるのだ。

 エスナイデルもラ・リーガでの監督実績は乏しい。サラゴサBを3部リーグで”残留”させた後は、コルドバをシーズン途中で率いたものの、大きく負け越して契約更新できなかった。ヘタフェの監督をしたときは2部に降格させ、次のシーズン、早々にクビになった。

 しかし、千葉では「ハイプレス、ハイライン」の戦術や、炭水化物と脂肪を徹底的に抜く食事指導など、独自のやり方が奏功。ラ・リーガで活躍したアルゼンチン人FWホアキン・ラリベイが19得点と後半戦になって調子を上げ、台風の目になった。