W杯ブラジル戦でゴールを決めた
玉田圭司が考える、ハリルJの戦い方

  • 井川洋一●文text by Igawa Yoichi

――そうなんです。それから、玉田選手は2009年9月にオランダで行なわれたガーナとの親善試合でもゴールを挙げています。今回、セネガルと対戦する日本にアフリカ勢の攻略法を伝えるとすれば?

「アフリカの選手はよく言われているように、身体能力が図抜けています。僕が対戦した感覚では、たぶん世界一。でも、その分スキもあって、集中が切れる時もある。逆に、日本は集中力の高さが長所のひとつなので、90分間切らさずに戦えば、相手のスキを突くことはできるんじゃないかな」

――セネガルには、サディオ・マネを筆頭に強力なアタッカーもいますが。

「リバプールのすごく速い選手ですよね。それは(吉田)麻也がよく知っているんじゃないですかね。いろいろと情報を持っているはずだから、それを生かしてチームで準備すべきです」

――では、先ほど前後してしまった質問です。50歳の三浦知良選手も「まだ代表を諦めていない」と公言していますが、玉田選手も同じ気持ちということですね?

「代表を目指している、といえば違うかもしれないですけど、僕は負けず嫌いだし、『誰にも負けていない』という気持ちを常に持っています。今年はJ1で戦えるので、そこで充実した日々を過ごして、際立った存在になりたいですね」

――今季はプロ20年目のシーズンとなりますが、トップレベルで長くプレーを続けるために気をつけていることはありますか?

「体のケアはするようになりましたね。あとは単純によく食べてよく寝て、いい私生活を送ること。あんまり眠りすぎるのはよくないと聞いたので、自分に合った普段通りの生活を続けることですかね」

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