玉田圭司に聞くJ1昇格。「風間さんほど細かい技術的指導は初めて」 (4ページ目)

  • 井川洋一●文text by Igawa Yoichi

――昇格を決めた直後のテレビのインタビューでは、「これが最高の状態ではないと監督も言っていたし、自分でもそう思っている」と言っていましたが。

「今のままでは全然ダメだと僕は感じています。J2をギリギリで昇格しただけのチームだし、それでJ1でやっていけるのかと。僕自身は、J1とJ2の差はそれほどあるとは思っていません。もちろん選手やチームの質はJ2より上がるけど、だからといって昇格したチームが上位を狙えないかといえば、そうではない。でもそのためには、すべての面がレベルアップしていかなければならないと思います」

――最も改善すべき課題といえば......やはり失点数でしょうか?

「そこもありますが、それだけじゃないですよね。攻守すべての質を高めていけば、失点も減るでしょう」

自身がプロデュースするフットサルコートでインタビューに答えた玉田 photo by Murakami Shogo自身がプロデュースするフットサルコートでインタビューに答えた玉田 photo by Murakami Shogo――玉田選手の昨季の成績はプレーオフを含めて30試合6得点。30代後半の選手の数字としては決して悪いものではないと思いますが、ご自身はどう評価されますか?

「いや、僕自身は全然満足していないです。得点数がどうだからっていうわけではないですけど、もっともっと自分のプレー全般の質を高めていきたいと思います」

――新シーズンに向けて、チームも着々と補強を進めています。なかでも、元ブラジル代表FWジョーには期待しているファンも多いと思います。

「テレビで何回か見たぐらいで、どんな選手なのかはまだ知りません。なので、まずは間近で見たいと思っています」

――同じ左利きのストライカーで、前線でコンビを組む可能性もありそうですね。

「僕が学ぶこともあるだろうし、逆に、彼が日本について知るべきこともあるはずなので、助けられるところは助けたいです」

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