前橋育英、点が入らなくても慌てず騒がず。
流経大柏をこじ開け初優勝

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 90分間にわたって両校が繰り広げた、駆け引きを含めた激しい攻防。それこそが、試合を見応えのあるものにした最大の理由である。

 それにしても、今季の日本サッカー界を振り返ると、どうやら「初」がキーワードだったようだ。

 今季J1では川崎フロンターレ、ルヴァンカップと天皇杯ではセレッソ大阪という、これまで優勝に届きそうで届かず、何度も"銀メダル"に泣いてきた悲運の2クラブが、そろってクラブ史上初タイトルを手にした。

 そして、高校選手権。前橋育英もまた、過去にベスト4が4回、準優勝が2回と、頂点まであと一歩のところで涙を飲み続けてきたチームである。

 出場21回目にして、ついに悲願成就の選手権初制覇だった。

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