ついに育成講座も始まった「サッカーアナリストという仕事」の可能性 (3ページ目)

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 受講者たちも成長を実感している。第1回から受講しているという大学生は、「前回は分析のスキルを学ぶことができたんですが、それを人に伝えるとなると、より細かい分析が必要になります。テスト期間と重なって、事前に映像やデータを見ることが大変なときもありました(笑)。でも、苦労した分だけ明確に意図を伝えることができるようになったと思います」と振り返る。

 この大学生は現役のサッカー部員で、今後も競技を続けていく予定ではあるが、サッカーへの関わり方の選択肢を広げるために受講を決めたという。また、東大サッカー部のテクニカルスタッフとして、すでに分析の経験がある受講者は、「プロのスキルを学びたくて受講しました。実際にアナリストになれるかはわかりませんが、この経験をまずは大学のチームで生かしたいです」と笑顔を見せた。

 今でこそ、大半のJリーグのクラブでアナリストが活躍するようになったが、その歴史は長くない。まだアナリストが広く認知される前から、コーチとして分析を行なっていた安達氏は、自らの経験をふまえながら講義をこう締めくくった。

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