2018.01.08

ついに育成講座も始まった「サッカー
アナリストという仕事」の可能性

  • text & photo by Sportiva

 講義は受講者が主体となって進められる。取材に訪れた12月14日の講義では、天皇杯準決勝(横浜F・マリノスvs柏レイソル/2017年12月23日)を想定し、受講者が横浜、柏の立場に分かれて分析を行なった。

 最初の1時間は、事前に映像やデータを見たうえでの相手チームの特徴をすり合わせ、攻守での注意点をまとめていく。ただデータを羅列するだけではなく、監督や選手に伝えるべき内容を厳選し、より説得力のあるものに仕上げていく必要がある。後半の1時間では、まとめた内容をプレゼン形式で発表。グループの代表者が10分を目安に分析結果を伝え、発表が終わった後は「優れていた点」と「改善点」を確認するフィードバックの時間も長く取られていた。

 この日の講義には、横浜F・マリノスなどで育成年代のコーチやヴィッセル神戸の監督も務めた安達亮氏と、2012年からFC東京で分析を担当する近藤大輔氏がゲストとして参加し、現場視点からアドバイスを送る場面も見られた。

 自らもメモを取りながら様子を見守っていた近藤氏は、講義を次のように評する。

「受講者のみなさんが本当によく分析を行なっていて、私も気づかされることが多かったですね。現場では、監督が取る戦術や性格などによって求められる情報は変わってくるので、それに対応できるように時間をかけて分析を行なっています。この講義では複数でしっかり話し合ったうえでプレゼンをし、それを振り返る機会もありますから、かなり力がつくと思いますよ」

ゲストとして参加し、受講者にアドバイスを送る近藤大輔氏(左)と安達亮氏(右)