ついに育成講座も始まった「サッカー
アナリストという仕事」の可能性

  • text & photo by Sportiva

 スポーツにおけるアナリストは、データを分析・活用することでチームの勝利の確率を上げる役割を担う。サッカー界においてもその重要度は増し、国内のJリーグのクラブでも需要が高まっている。そんな流れに合わせ、さまざまなスポーツのデータを扱うデータスタジアム株式会社が、「スポーツアナリスト育成講座」を開講した。

 2017年はサッカーに関する講義が2度開かれた。第1回は5月から7月にかけての全6回、第2回は10月から12月にかけての全8回。それぞれ赤坂にあるデータスタジアムに10人ほどの受講者が集まり、週1回2時間の講義でアナリストのノウハウを学ぶ内容だ。

実際の映像やデータを使いながら、分析の発表を行なう受講者たち実際の映像やデータを使いながら、分析の発表を行なう受講者たち

 講師を務めたのは、サンフレッチェ広島でコーチを務めていた久永啓(ひさなが・けい)氏と、ヴィッセル神戸や名古屋グランパスで分析を担当していた藤宏明(ふじ・ひろあき)氏。2017年からの新たな試みとなったアナリスト講座について、藤氏はこう語る。

「以前にも私たちがどこかに出向いてスポットで講義をさせていただくことはありましたが、より継続的かつ実践的に学ぶ場を提供したいということから、当社(データスタジアム)での開講に至りました。これからさまざまなスポーツについての開催も検討していますが、まずはプロの現場経験者がいるサッカーから始めていこうということになったんです」

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