6-1圧勝でも沈痛ムード。前橋育英、悲願の日本一に向け完璧を期す (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 昨年の決勝で喫した大敗から1年。前橋育英は、日本一になるためには何が必要かを追求し続けてきた。その結果、もしこれで優勝できないなら、これ以上何をすればいいのか、と言いたくなるほど、相手に何もさせない盤石の強さを身につけた。

 準決勝で喫した初失点も、「自分を奮い立たせるいい機会」(角田)と捉えていいだろう。前回大会は準決勝まで無失点で勝ち上がりながら、決勝では大量失点したことを思えば、リベンジの舞台を前に、むしろ厄払いになったのかもしれない。

 過去3大会で準優勝2回。1年前は自らの運のなさを嘆いた山田監督が、力みのない穏やかな口調で語る。

「昨年度の決勝で敗れて、もう一回埼玉スタジアムに戻ってこようと、選手、スタッフはずっとその思いでやってきた。1年間の思いを込めて、最後の試合を戦いたい」

 3回戦で負った右足打撲で、準々決勝、準決勝の2試合を欠場した田部井涼も、決勝では戦列復帰できる見込みだ。

 前橋育英、悲願達成へ機は熟している。

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