長谷川健太に再建を託すFC東京。16歳・久保建英はどう使われるのか (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by YUTAKA/AFLO SPORTS

 2018年に向け、FC東京は常勝軍団に生まれ変われるのか?

 来季は、ガンバ大阪を長年率いた長谷川健太監督の就任が決まっている。

「いい守備から、いい攻撃」

 そういうイメージのある指揮官で、引き出しも多いだけに、「外れは出せない」というFC東京の思惑が見える。過去2年間は不振を極め、ほぼ失われた時間だった。それを取り戻す必要があるのだ。

 チームの顔ぶれも大きく変わる。石川直宏が引退し、徳永悠平がV・ファーレン長崎へ移籍、ピーター・ウタカは退団。さらに大久保も去就が取りざたされている。年齢的にベテランに属する選手たちが去り、新たな力の台頭が求められる。

 その点、真っ先に浮かぶ"希望"が久保建英なのだろう。16歳のプレーに期待するのは論理的ではない。過剰な要求は慎むべきだろう。しかし現実として、その周辺には期待が渦巻いており、ポテンシャルもスター性も申し分ないのだ。

「タケフサは、ボールを持ったら違いが出せる」

 トップチームの選手たちもそう口を揃え、信頼を寄せる。トレーニングから久保には自然にボールが集まるという。

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