2017.12.08

「鳥栖が優勝する下地はできた」説は
本当か? 今季8位の価値を検証

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Takashi Noguchi/Gigadesign -JL/Getty Images

「イバルボが前にいるのは楽」

 そう語ったのは、今シーズン加入組のMF小野裕二だ。

「前でボールを収めてくれるので、(シャドーに入る)自分は前を向いてプレーできる。コンビネーションも簡単だし、やっていて楽しいですね。試合ごとによくなっている感覚がありますよ」

 選手たちの中でひとつの確信が芽生えたのは事実だろう。以前よりも、ボールを回す時間が増えた。

「(FC東京戦も)スタメンは6人が新加入選手という状況。チームとして慣れるのに時間がかかった、というのはありますね」

 そう説明したのは、やはり新加入のDF小林祐三だ。

「シーズン初めは新加入選手が多かったので、人も定まらないし、キャンプから戦い方がはまっていなかった。自分も含めて、みんな出遅れた。ただ、ビクトル(イバルボ)がコンディションを上げて、(小野)裕二がトップ下で躍動し、(原川)力もすっかり慣れて。監督の求めるサッカーを理解し、4-3-2-1の選手同士の距離感もつかめてきました」

 チームはひとつの形を持ちつつある。リードした場合、終盤は5-3-2のカテナチオで守り切る試合も増えた。それはひとつの勝利パターンだ。