我々がいるべき場所はJ1。変幻グランパスは堅守アビスパを崩せるか (5ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Matt Roberts - JL/Getty Images for DAZN

 とはいえ、J1昇格プレーオフはまだ準決勝が終わっただけ。名古屋はまだ何も成し遂げてはいない。同点ゴールを決めた田口も「次が大事。次の試合で結果を出さないと意味がない」と決勝を見据える。

 12月3日に行なわれる決勝の相手は、名古屋と同じく、1年でのJ1復帰を目指すアビスパ福岡である。福岡のリーグ戦総失点36は、湘南ベルマーレと並ぶJ2最少タイ。彼らが築く堅陣を崩すのは容易(たやす)いことではないはずだ。

 それでも、名古屋にひるむ理由はない。名古屋のリーグ戦総得点85はJ2最多。J2最強の攻撃陣を引っ張るシモビッチは、堂々と言い切る。

「今、頭のなかにあるのは、"我々がいたJ1"に帰ることだけ。そのために決勝でしっかりと勝ちたい」

 かつてはJ1の頂点をも極めた名古屋が、奈落の底に突き落されて1年。戻るべき場所まで、あと一歩である。

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