ゴールの余韻に浸ることなく...。「試合を閉じた」アントラーズの強さ (5ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「集中して決勝のような戦い方がみんなできていたのではないかと思う。本当にみんな落ち着いていたし、こういう舞台で緊張するようなチームじゃないですからね。プレッシャーがあるなかでも、しっかり自分たちのプレーというのができたかなと思います」

 浦和戦に勝利したことで、2位・川崎フロンターレとの勝ち点差は7に広がった。これにより、18日に行なわれる試合で川崎Fがガンバ大阪に敗れれば、鹿島のJ1優勝が決まる。遠藤は「早く優勝を決められればいつでもいいですけど」と言いつつ、「僕らはもう1月1日まで試合ができる状況にないので、あと2試合勝ちたい。特にホーム最終戦は」と話してくれた。

 土居にしても「残り2試合は勝ちたい」と言い、山本も「少し期間は空きますけど、あと2試合勝てるように準備したいと思います」と語り、スタジアムを後にした。

 細部にこだわる――。得点後も、勝利後も、勝敗が、優勝が決まるまで、結果にこだわる鹿島に慢心など存在しない。そこに、鹿島の鹿島たる強さがある。

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