森保ジャパンに最大のバックアップを。
福田正博は覚悟の決断にエール

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

「森保ジャパン」が本格的に始動するのは12月からだが、まず手をつけるのは、広島の監督になった際も真っ先に取り組んだ守備の整備だろう。彼は現状の戦力でいかに勝利に近づくかを模索するタイプのため、広島時代に多く採用していた「3−4−2−1」にこだわることなく、柔軟にシステムを構築していくはずだ。

 五輪代表に選ばれそうな選手でいうと、DF陣には中山雄太(柏レイソル)や板倉滉(川崎フロンターレ)、初瀬亮(ガンバ大阪)など、すでにJリーグで出場機会を得ている選手が多い。鹿島アントラーズのCB町田浩樹ら、今後の飛躍が期待できる素材も含め、監督として各クラブの選手の特徴を見てきた森保が、どういった守備陣を作っていくのか楽しみにしている。

 攻撃陣も、堂安律(FCフローニンゲン)や三好康児(川崎F)、久保建英(FC東京)などタレントが揃っているが、彼らが今後、海外クラブでプレーすることになったときに、どれだけの選手を招集できるかが課題となる。現在は堂安だけが海外組だが、2019年6月に18歳を迎え、国外移籍が可能になる久保は再び海を渡る可能性が高い。

 五輪代表にはA代表のような拘束力がないだけに、日本サッカー協会がどれだけ所属クラブと交渉できるかにかかっている。それによってチーム作りが変わるだけに、協会には最大限の努力をしてもらいたい。

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