大岩剛監督が語るアントラーズの哲学。「当然、元日まで勝つつもり」 (5ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

―― その一体感であり、訴えが、後半4得点を挙げての逆転勝利につながったわけですよね。さらにさかのぼれば、J1第19節のヴァンフォーレ甲府戦では3-0で完封勝利しながらも、試合後に昌子選手に対して厳しい言葉をかけたと聞きました。

大岩 ひとつのプレー(ミス)がフォーカスされていますが、1試合を通じて少し集中力を欠いたプレーをしていましたからね。これは責任者として、絶対に言わなければいけないと思っていました。まあ、そこは源だからこそです。彼はあの試合でキャプテンマークを巻いていたし、日本代表ですし、みんなの前で自覚を持たせたかったというのもあります。

 ただ、わざわざみんなの前で言ったのは、新潟戦でミツに聞いたのと同様、みんなで共有してほしいという思いもあったからです。個人に対して言うところもありますけど、誰にでも当てはまることだよと。源だけでなく、他の選手も気を抜いたプレーをすれば、当然、そういう指摘をしますし、空気を作ろうとはしています。そのピリピリとした緊張感も含めて、全員でやっていくぞという姿勢ですよね。

―― 常勝軍団とも言われる鹿島を率いるプレッシャーは?

大岩 すごい感じていますよ。それはもう、ものすごいプレッシャーです(苦笑)。

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