31歳で突然変異か。フットサルFリーグ9年ぶりの日本出身得点王へ (5ページ目)

  • 河合拓●取材・文・撮影 text & photo by Kawai Taku

 ボールを受けたときの選択肢が変わったことを、渡邉は明かした。

 誰がゴールを決めても、1点は1点だ。これまで自分で点を獲りにいくことよりも、周囲に点を獲らせることを意識していた渡邉だが、今季は「俺が獲らないと勝てない」と思うようになったという。

「ゴールという目に見える形で、自分の存在価値を示したいんです。これまでは1試合のなかで1点獲れば『自分の仕事はできた』と思ってしまう部分があったのですが、今は2点目、3点目も決めたいと思うようになりました。

(皆本)晃とも代表合宿のときに話をしたのですが、長年チームにいた(小山)剛史くんもいなくなって、これからは俺と晃が府中の中心になっていくのは間違いありません。これで府中が下位争いしていたら、『皆本も渡邉も大したことないな』と思われてしまいます。

 現在、府中にはGKクロモト、FPマルキーニョと外国人選手もいますが、年間30点、40点も獲ってくれる選手ではない。そうなったとき、俺や晃が助っ人外国人と同じ活躍をしないと府中は優勝できないし、上位にもいけない。だから、俺が点を獲らないといけないんです」

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