「守備に自信」で墓穴のドロー。
F・マリノスに逆転優勝の目はあるか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 横浜FMは頼みとする守備への自信で、墓穴を掘ることになった。失点数21はリーグ最少。確かに堅い守りは躍進を支えてきた。しかし得点数は32でリーグ8位。優勝を狙うには、攻撃力が物足りない。

 首位、鹿島との勝ち点差は10に広がったが、逆転優勝の糸口はあるのか?

「今は1試合1試合、可能性がある限り、最後まで死ぬ気で戦うだけ。その結果、8連勝すれば、どうなるかわからない。今日はようやく(今季初)ゴールできたけど、1試合1得点以上できるようにしたいし。できないことではないと思っているから」

 齋藤は広報担当者から手渡されたペットボトルの水を飲み干してから言った。エースの爆発。単純すぎる答えだが、それが逆転優勝へ向かうわずかな希望となる。

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