満身創痍の日本代表に、福田正博が
熱望する「補強カード」は杉本健勇

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 代表メンバーが集合してから試合まで、他の選手とプレーをすり合わせる時間は少ない。だが、ハリルホジッチ監督が志向する"縦に速いサッカー"は、緻密なコンビネーションを必要としないため、本番までに間に合わせることは十分に可能なはず。

 オーストラリアには過去のW杯予選で0勝5分2敗。次戦は日本のホームでの戦いとなるものの、これまで1度も勝ったことがない相手から勝ち点3を奪うのは至難の業だ。しかし、ここで引き分け以下に終われば、より条件が厳しいアウェーでのサウジアラビア戦で勝利をもぎ取らなければならない。まして、グループA3位とのプレーオフ、その先の北中米カリブ地区4位との大陸間プレーオフに回ることになった場合は、これまで以上のプレッシャーがチーム全体にのしかかることになるだろう。

 日本代表は、グループ下位の国との試合を残しているオーストラリアやサウジアラビアよりも条件は厳しい。決して万全な状態ではない日本代表だが、まずはオーストラリア戦での勝利に全力を傾ける必要がある。8月24日に発表される代表メンバーを含め、ハリルホジッチ監督には今の戦力を最大限に活かすことができる準備を期待したい。

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