福田正博が憂うポドルスキの不発。Jの未来のため「大物相棒」獲得を (4ページ目)

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 一方で、ポドルスキがこのまま不発で終わった場合、他のクラブが大物外国人選手の獲得に二の足を踏んでしまう可能性が高くなる。2014年に、セレッソ大阪が南アフリカW杯の得点王&MVPに輝いたディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)を獲得した時は、他のクラブがその補強失敗を冷笑する雰囲気があったが、同じ轍を踏んでもらいたくない。

 若い選手にとって、海外の大物選手と対戦したり、同じチームでプレーしたりすることで得られる自信は大きい。だからこそ、Jリーグ創設当時のように、複数のクラブに世界的なビッグネームの外国人選手がいるという状況を作ってもらいたいのだ。

 具体的には、ポドルスキ同様にドイツ代表から離れ、今年からアメリカに活躍の場を移したバスティアン・シュバインシュタイガーや、すでに現役を引退したフィリップ・ラーム並みの選手が来てくれることが理想だ。金銭面などを考えると難しいことは承知しているが、Jリーグのファンや選手たちを熱くさせる選手に「ひとまず交渉してみる」くらいの心意気を見せてほしい。

 まずは神戸がその"いい"前例となることで、ここ何年もの間、日本サッカーに漂っている停滞感を打ち破ってくれることを期待している。

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