大迫勇也の代役に浮上。
何がセレッソ杉本健勇のスイッチを入れたのか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

「このチームは、昨季はJ1でやっていたわけではありません。それを考えたら、選手たちは明らかに成長、進化を遂げています。これからがもっと楽しみ」

ジュビロ磐田戦で今季14得点目を決めた杉本健勇(セレッソ大阪)ジュビロ磐田戦で今季14得点目を決めた杉本健勇(セレッソ大阪) J1第23節、ヤマハスタジアムでのジュビロ磐田戦後、セレッソ大阪のユン・ジョンファン監督は、その心境を語っている。先制しながら1-1に追いつかれるという悔しいドローで終わっただけに、ポジティブな点を探したのだろう。ただ実際、セレッソの選手の成長、進化は顕著に出ている。

 まず、山村和也がトップ下として台頭し、小さなセンセーションとなった。FC東京で不遇をかこっていた水沼宏太が、水を得た魚のように勇躍。また、マテイ・ヨニッチはJリーグで1、2を争うセンターバックとしての安定感を見せている。

 そして最もブレイクしているのは、ストライカーの杉本健勇(けんゆう/24歳)だろう。磐田戦の先制ゴールを含め14得点。Jリーグ得点王を争っている。

「ハリルJAPANの切り札になるのでは」

 ロシアW杯アジア最終予選、オーストラリア、サウジアラビアとの決戦で日本代表招集も囁かれているほどだ。

 では、杉本を変えたスイッチはどこにあったのか?

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