3位に浮上のグランパス。新外国人は「大当たり」も、まだ残る危うさ (6ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 実際、名古屋が3位に上がったと言っても、2位の福岡との勝ち点差は9。対して4位の徳島ヴォルティスとの勝ち点差は2。「2強」はじわじわとセカンドグループとの差を広げにかかっており、名古屋はその第2集団の一番前に出たに過ぎない。

 名古屋は次節(第28節)の町田ゼルビア戦を終えると、次々節(第29節)には福岡との直接対決が控える。佐藤は「上位との直接対決に勝っていかないといけない。それに勝てば上位争いが面白くなる」と、試合後のヒーローインタビュー同様、慎重に今後を見据える。

 名古屋がセカンドグループを抜け出し、「2強」を追撃する存在となるのかどうか。眠れる獅子ならぬ、鯱がようやく目を覚ましつつあることは確かだが、それを判断するには、もう少し様子を見る必要がありそうだ。

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