青森山田、東福岡、前橋育英が
早々に激突で、高校総体サッカーが熱い!

  • 松尾祐希●文 text&photo by Matsuo Yuuki

 チームの軸となるのは、J2のジェフユナイテッド千葉入りが内定しているU-20日本代表のDF杉山弾斗(すぎやま・だんと/3年)と、U-17日本代表で昨夏大ブレイクしたアタッカーのMF郡司篤也(ぐんじ・あつや/2年)。彼らを中心にして、今年も市立船橋らしい組織的な守備と攻撃を見せる。

 抜群の攻撃力を持つ昌平(埼玉県1)や、U-18日本代表のFW高橋大悟(たかはし・だいご/3年)を擁する神村学園(鹿児島県)なども好チームだが、伝統的に引き継がれてきた"勝負強さ"では市立船橋が一枚上。連覇を狙う同校が、順当に決勝まで勝ち進んでいくのではないだろうか。

 無論、勝負事には「絶対」はない。厳しい暑さの中、35分ハーフなどの特異なレギュレーションによって、総体では波乱が起こりやすい。V候補に挙げた4校も足をすくわれる可能性は大いにある。予想もしなかった高校の台頭があっても不思議ではない。

 また、選手個人にしてみれば、ここで活躍することによって、未来を切り開くチャンスとなる。昨年も数多くの選手が総体で好プレーを披露し、世代別の代表入りやプロ入りを決めた。これまで無名だった選手が台頭するなど、新たなスター選手の登場も期待したい。

 今年の総体は注目度の高い有力校、選手が評判どおりの結果を残すのか。はたまた無名校の躍進、無名選手の思わぬブレイクが見られるのか。若き精鋭たちが奮闘する真夏の熱き戦いから目が離せない。

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