ホームで強いジュビロ磐田。名波浩監督に聞くと「俊輔効果」と答えた (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

――どんなところで、力がついてきたと感じますか。

「(実際に試合で使える選手が)13、14人のグループだった昨季と違って、今季は22、23人のグループになってきた。使えるメドが立っている選手が増えて、拮抗した展開の時間帯でも、この選手を投入すれば何か仕事をしてくれるんじゃないか、という期待感を持たせてくれるというか、使ってみたいと思わせてくれる選手が多くなってきました。誰を入れても緩まない。そういうメンバー構成になってきましたね」

――先ほど、3バックとセカンドラインの守備の連動がスムーズになったという話がありましたが、基本布陣である3バックが非常によく機能しています。

「『ジュビロは5バックで守っている』と言われることがよくあるんですが、5バックでリトリートするところから守備が始まるクラブとは違い、我々はあくまでも3バックであり、決して5バックではありません。もちろん、仮に浦和が相手であれば、両サイドの選手が高い位置まで出てきますから、最終ラインに(選手が)5枚並ばざるを得ない状況になることもあります。ただ、ボールが動いている最中は必ず『ボールサイドは全部(ボールアプローチに)出ていけ』『ボールサイドが出ていったら、中央と逆サイドは全部ズレてこい』と言っていますし、選手もそれを実践してくれています」

――シーズン序盤は、4バックも併用していました。

「選択肢として、今も4バックはあり得ます。相手によってもそうだし、自分たちの選手の特徴や調子によっては、今後も併用するかもしれません。ただ、今は3バックでこれだけ成功しているんだから、それを変える必要はないかな、と考えています」

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