欠場の浦和戦で若手ライバル台頭も、なぜ香川真司は余裕たっぷりなのか (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 モルにかわされて失点を招いた槙野は「ああいう選手はJリーグにはいないので、今日対戦できたのはよかった。日常的にそのレベルを体感できるヨーロッパでプレーする日本人選手には改めて尊敬の念を抱いたし、Jリーグでプレーする僕らはまだまだ甘いなと思うところもある。僕らも同じ意識をもって毎日やらないといけない」と、期する想いを吐露していた。

 そのヨーロッパで戦う日本人選手――MF香川真司には、残念ながら出場機会は訪れなかった。6月の代表戦での負傷から回復しつつあったものの、大事をとってこの試合は欠場。試合後に取材エリアに現れた香川は「いいスタートをしたかったですが、しょうがない。今はドクターと話し合いながらやっている。このアジアツアーが終わって2次キャンプあたりで部分合流できたらと思います」と、復帰時期のめどを語っている。

 昨季は香川にとって不遇のシーズンだった。とりわけ前半戦は出場機会が限られ、目立った活躍を示せず。シーズン終盤にパフォーマンスを取り戻し、ドイツカップ優勝に貢献したものの、リーグ戦ではわずかに1得点と到底納得のいかない数字にとどまった。

 今季は日本でもプレーした経験のあるボス監督が新たな指揮官となり、再起をかけるシーズンとなるが、故障の影響で出遅れることとなった。

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