勝てる試合も落としたアルビレックスの、ネガティブ思考という「病」 (5ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 第18節を終え、勝ち点8の最下位は、J2降格がかなり現実味を帯びてきたと言わざるをえない。

 過去のデータをひも解いても、J1が18クラブに固定された2005年以降、第18節終了時点(2015、2016年はセカンドステージ第1節終了時点)で最下位だったクラブが、J1に残留できたのは、2008年のジェフユナイテッド千葉の例がただ一度あるだけ。それ以外の延べ11クラブは、そのまま最下位で終わるか、ひとつ順位を上げるのが精一杯という結果にとどまっている。また、勝ち点ひと桁での最下位に限れば、J1残留を果たした例はない(2008年の千葉は勝ち点10)。

 ここ数年、J1残留ライン(15位の勝ち点)は低下傾向にあり、昨季15位だった新潟の勝ち点は30。2005年以来、最低勝ち点での残留を果たしている。

 だが、仮に勝ち点30を目標値にするとしても(それで残留できる保証はないが)、残り16試合で勝ち点22が必要であり、これから先、およそ半分の試合で勝利しなければならない計算になる。18試合でわずか2勝のチームに、それがどれほど難しいタスクであるかは言うまでもない。

 カウントダウンの時計は、否応なしに進んでいる。

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